【用 語】破風板
【よみがな】はふいた
【意 味】
神社の屋根の両端部には、屋根を突き破ったように二本の板が交差して突きでている。これを千木「ちぎ」という。この千木と屋根の下方でつながっているのが破風である。つまり屋根の妻側に山形に付けられた板のことで、垂木の高級品のようなものだ。寺院とか城のように豪壮な農家の屋根には、しゃれたデザインの板切れがついている。これは、破風の付属品で、これも含めて破風といっている。板は棟の部分で接合していて、この部分のことを拝み、軒先に近い下端を木尻という。 拝むために合掌する時、両手は指先を合わせて掌を重ねる。拝みは、ここからきているそうだ。 破風板は、建築物への雨の吹き込みを防ぐ重要な役割を担っている。 破風は、博風とも書く。博という漢字は、手でパチパチたたく、つかみ取るという意味があるから博風とは風をつかみ取り、吹き込みを防ぐことだとわかる。破風と書くと、風を打ち負かすということになる。