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眼神
她在学生时代绝对不是一个美女.
但她在告别了与我们在一起的集体生活时,或许已成了我们这伙人中最有魅力的女人了。因为假如没有相当的魅力,单凭年轻和花言巧语,男人们是不会为她大把花钱的。
我觉得清子之所以能迷惑男人,似乎在于她具有一种女人中少有的眼神,那眼神中透露着一种手攀脚蹬拼命往上爬的意志。
她常常在舞厅里对男人们挤眉弄眼,暗送秋波。但那眉眼一点儿也不像个眉眼,既没有一点淫荡也没有丝毫的性感,而是充满着就像是盯住猎物的猫的那种老鹰般死死抓住一点不放的欲望。
这时我就会想起清子在学校里站在赛跑的起跑线上时的神态。那种充满欲望的眼神自然是一般无二,所不同的是,在赛跑中总是倒数第一的她,在人生的竞赛中却跑到了最前面却了。
井上 靖 《春天的暴风雨》
原文:
眼
(彼女は)女学生時代から決して綺麗な方ではなかった。
しかし、彼女が私たちの共同生活から足を洗う頃は、あるいわはわたしたちの仲間では、一番魅力的な女になっていたかもしれない。よほど魅力がない限り、単なる若さと手練手管だけでは、男たちは彼女のために大金を出さなかったに違いない。
清子が男たちを魅したのは、彼女が一段上の石に手をかけて、是が非でものし上がろうとしている、女には珍しい目付きをしていたからではないかと思う。
彼女はホールでよく男たちにながし眼を送ったが、てんでながし眼にはなっていなかった。ちっとも淫らでもなければ、好色でもなく、獲物を狙っている猫が鳶みたいにそれは一点を見据えた意欲的なものだった。
そんな時、わたしは女学校時代にランニングのスタートについている清子の顔を思い出したものである。同じ意欲的な眼ではあったが、ただ違うところは、かつてランニングではいつもびりだった彼女が、人生の競争では真先に駆けたことだ。
井上 靖 「春の嵐」