H田先生、『猫の子ミグ』のご出版、心からお喜び申しあげます。
長い間のご希望がかなわれて、ご出版との由を承りましたときは、思わず感涙いたしました。すばらしい才能をお持ちでございましたから、いつかはと存じておりましたが。
ホテルオーガリヤで出版記念パーティとの由、ご盛会を心からお祈りします。
近々お目もじいたしましてご祝詞を述べたく存じますが、うれしさのあまりペンをとりました。
略儀ながら、とりあえず書中をもってお祝い申しあげます。
敬具
頭語、前文を省き、ストレートに名前を呼びかけることでわれを忘れて祝福する気持ちが伝わる。 |