リエンジニアリング Business Process Reengineering
「企業を根本から変える業務革新」のこと。マイケル・ハマーとジェイムズ・チャンピーの著書「リエンジニアリング革命」では、「コスト、品質、サービス、スピードのような重大で現代的なパフォーマンス基準を劇的に改善するために、ビジネス・プロセスを根本的に考えなおし、抜本的にそれをデザインしなおすこと」と定義される。「根本的」「抜本的」「劇的」「プロセス」の4つがキーワードになっている。
リエンジニアリングは、CS(顧客満足度)を高めるため、受注から納入までのスピードを劇的に高めるという外部指向に立つ。組織ではなく業務のプロセスに着眼し、それを根本的に考えなおし、抜本的に再設計する。ITをフルに活用、企業体質や構造などを変革し、新たな競争力を構築するねらいがある。
BPRの源流は日本の企業の各部門の職能横断的なチームによる業務革新、活力ある「考える仕事集団」づくり運動にある。この部分が欠落するとITの活用によるミドル減らしになりかねない。
リエンジニアリングの提唱者であるハマーは、その進化形として「プロセス・エンタープライズ」という新しい概念をうちだしている。
(現代用語の基礎知識 2003 より)