11 判断・評価
判断基準を示す
1 ~わりに 2級 接続 全品詞
~の・わりに(は)
①彼、初めてのわりには上手じゃないか。
②勉強しなかったわりにテスト結果は良かったので、ほっとした。
③あいつはいつもえらそうなことを言っているわりに、いざとなるとだらしない。
2 ~に・しては 2級 接続 全品詞
①一日で書き上げたにしては、なかなかいい出来ですね。
②初心者にしては上手なほうですね。
③病気だと聞いていたけれど、それにしては顔色がいいですね。
〔=そのわりには〕
判断材料を示す
3 ~から・すると 2級 接続 名詞
~から・すれば 意味 ~から判断すると
①私の経験からすると、ああいう人は決して成功しないと思う。
②彼の話し方からすると、どうやら彼女のことが好きなようだ。
③あの人の立場からすれぱ、ああするしかほかに方法がなかったのだ。
程度の高さを判断する
4 ~ない・までも 1級 接続 動詞(ナイ形)
~から・すれば 意味 ~から判断すると
①世界記録とはいかないまでも、日本記録ぐらいは更新できるかもしれない。
②あんな重大なミスを犯したのでは、首にはならないまでも子会杜勤務ぐらいには
なってしまうだろう。
③この事件は両国間の戦争には至らないまでも、重大な危機に発展することは確かだ。
12 付帯説明
状況を詳しく説明する
1 ~に・応じて 2級 接続 名詞
~に・応じ
~に・応じた
①小学校では学年に応じて学習する漢字が決まっている。
②労働時間に応じ、賃金が支払われる。
③労働組合は物価変動に応じたべ一スアップを要求した。
2 ~に・即して 1級 接続 名詞
~に・即した
①現実に即してものごとを処理する。
②理論ばかり述べていても結局は杢論だ。実際の事柄に即して再考してみようでは
ないか。
③私たちは日々の身近な問題に即した番組づくりを心がけている。
3 ~を・もって 1級 接続 名詞 意味 ~で(期日・手段・状態)
①セールは本日をもって終了させていただきます。
②追って、書面をもってお知らせします。
③彼は優秀な成績をもって卒業した。
※1台風の恐ろしさを身をもって経験した。
(=自分の体で〕
※2君の実力をもってすれは東大も夢ではないだろう。
(=君の実力を十分発揮すれぱ〕
4 ~を・限りに 1級 接続 名詞 意味 ~を最後に 注意! 慣用句的
①実は、今日を限りに店を閉めることにしたんです。
②佐藤選手は、今シーズンを限りに引退することになりました。
③遠ざかる船に向かって「元気でなあ]と、彼は声を限に叫んだ。
{=非常に大きな声で}
5 ~とも・なく 1級 接続 動詞 ル形
~とも・なしに 意味 なにげなく ~とも・なしに 注意! 慣用句的
①「さびしいなあ」とだれに言うともなく、一人つぶやいた。
②見るともなくテレビを見ていたら、ワイドショーに友達が出ていた。
③開くともなしにつけていたラシオから、彼女の声が流れてきた。
12 伝聞
聞いたことを伝える
1 ~とか 2級 接続 全品詞
①河原先生のお話では、洋子さん、来年結婚なさるとか。
②井上さんによれば、校長が今年でお辞めになるとかいう話ですね。