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2004年10月26日の「天声人語」
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作者:jianxion… 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2004-11-5 10:42:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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贯通会员翻译讨论作品,仅供参考,如果想参与讨论请登陆论坛天声人语版块。 阪神大震災から1週間ほど後のことだ。ヘリコプターで被災地の方へと向かった。大阪空港を離陸したとたん、無数の青い点々が視野に飛び込んできた。壊された家々の屋根を覆う青いシートは、はるか西の方へ果てしなく続いていた。
道路が寸断された山古志村では、全村に避難の指示が出された。自衛隊のヘリの窓から、遠ざかる村を見る人たちの姿が痛々しい。「これから雪が激しく降る冬が来る。それを考えるとパニックになります」。来春以降まで復旧のつち音が聞けない恐れがあるとなれば、こうした思いにかられるのも、もっともだ。
やむなく村を離れる人々を受け入れる態勢はできるのだろうか。被災者全体に、食事や暖房が行き届くかどうかも気になる。地域によって大きな差ができるようでは、被災者が、もう一度被災することになりかねない。
被災者の不安や不便を、どう減らすのか。自治体にできることには限りがあり、国の責任は重い。災害や被災者との向き合い方では、この社会のありようも問われる。
阪神間の青い点々は、絆(きずな)を断ち切られ、一つ一つの点にさせられた人々の辛(つら)い境遇の象徴とも見えた。しかし、その点の周りでは、多くのボランティアの人たちが、絆の再生に尽力していた。今回も点と点を結ぶ貴重な力になるだろう。
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