飞越日本海 读解文 7
読解7.
次の文章を読んで、後の質問に答えなさい
地震、雷、火事、おやじ
大正十二年の関東大震災は、死者および行方不明十万六千人、負傷者五万二千人、損傷家屋六十九万四千戸に及ぶ災害をもたらした。経済の損害は百億円にも達したと言う
災害の中でもとりわけ地震が恐ろしいのは、予知の方法がないことに基づく。科学がずいぶん進んだようでも、まだまだ地震を予知して被害を食い止めるところまではきていない。何月何日の何時何分に大地震が起こるなどというデマが飛ぶと、気象台にジャンジャン問い合わせる電話が来る。気の早いものは避難の準備さえ始める。地震の恐ろしさが人々の心に染み込んでいるからである。俗に、「地震、雷、火事、おやじ」と言われるように、恐ろしい者の代表として地震がまず筆頭に上げられるのは当然であろう
① それに続くのが雷と火事で、最後におやじが来る。雷と火事が恐ろしいのもよく分かるが、最後におやじが顔を出すのはちょっと変な感じがする。ほかにも恐ろしいものはいくらでもありそうなのに、わざわざ「おやじ」を持ち出したのはどういうことだろう。単に七五調の調子を整えるためだとも、とりあわせの妙をねらったものだとも取れる。「②」、おやじの恐ろしさに、案外地震などと通じるものがあるのかもしれない。
③日本人の天災観をある人は「一過性」と評した。一度過ぎてしまえばそれで終わりということである。天災というものは、その恐ろしい一瞬さえじっと耐えれば、あとにまた平和がやってくるのだから、④くよくよすることはないという?いわば楽天的な天災観だそうである
地震や雷は一瞬の出来事だ。火事も燃えてしまえばそれまでで、後々までおそろしい思いをすることはない、おやじが怒るのも、母親がいつまでも愚痴を言い続けると違って、一度「バカッ」と怒鳴ればそれで終わりだという点では一過性と言えるのかもしれない。
問題
一、①「それ」は何を指していますか
1、地震 2、雷 3、火事 4、おやじ
二、「②」に入れるのに最も適当なものはどれですか
1、 だから 2、そして 3、しかし 4、たまは
三、③「日本人の天災観をある人は{一過性}と評した」とはどういう意味ですか
1、 天災は一度しかないと言うこと
2、 一度過ぎてしまえばそれで終わりということ
3、 おやじが怒るのは天災と同じく怖いことはないということ
4、 天災は恐ろしくないということ
四、④「くよくよする」とはどういう意味ですか
1、 自分の失敗を後悔すること
2、 世の中に対する不満を言うこと
3、 災害のことを心配すること
4、 必要のないことをしょっちゅう気に病むこと
五、「おやじ」が「地震、雷,火事」と一緒に持ち出された理由は何ですか
1、 おやじがしょっちゅう怒り出すから
2、 おやじの怒鳴り声が大きいから
3、 おやじの怒りは「地震、雷,火事」のように一過性だから
4、 おやじも母親と同じく、よく愚痴を言いつづけるから