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2007年09月20日の「天声人語」

作者:未来215 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2007-10-11 20:10:28 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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北朝鮮が拉致(らち)を認め、日本中が国家犯罪に凍りついた(こおりつく)あの秋から5年。北は核カードを振り回し、拉致問題に進展はない。きのう、横田滋さん(74)、早紀江さん(71)ご夫妻(ふさい)にお会いした。

   自从北朝鲜承认绑架日本国民,整个日本为这种国家犯罪所瞠目的那个秋天开始已过了五年。北朝鲜滥用核武器这张王牌,使得绑架问题毫无进展。昨天,笔者拜见了现年74岁的横田滋先生和现年71岁的早纪江女士夫妇二人。



 30年前、新潟でさらわれた長女めぐみさんは、10月に43歳を迎える。両親はそう信じる。母は「秘密の仕事をさせられている」、父は「どこかに監禁(かんきん)されているのでは」と案じた。情報は乏しく、2人の想像はいつも沈黙(ちんもく)の闇へと消える。

  

   30年前,在新泻被绑架的长女小惠在这个10月里即将迎来43岁的生日。父母一直坚信小惠还活着。母亲担心女儿“正在被迫从事秘密工作”,父亲则担心“不会正被监禁在某处吧”。由于情报的匮乏,二人的重重疑虑经常消失于无言的茫茫黑暗中。

 世論(せろん)が冷えたとは思わない。全国からの励ましは千羽鶴(せんばづる)だけで段ボール6箱とポリ袋二つ、届き続ける手作り小物や服と合わせ一部屋を埋めつつある。「めぐみが戻った時、こんなに多くの人が応援してくれたのよと広げて見せるのが夢」だという。

   不认为舆论已经平息了。从全国各地而至的祝福与鼓励,仅千纸鹤就装了6纸板箱和两大袋子,源源不断而至的亲手制作的小礼物和衣服等合在一起也即将填满一个房间。据小惠的父母说:“梦想有朝一日等小惠回来时,打开让她看看有这么多热心人在关心,牵挂,支持着我们。

 政府認定の拉致被害者だけでも、12人が帰国していない。冷たい国際情勢の波間(なみま)に、同胞(どうほう)の顔が浮き沈みしている。引き裂かれた親兄弟が日本海の両側で老いてゆく。****(どくさい)者も年を重ねるが、彼の退場を待つ余裕は肉親にはない。

   仅政府认定的绑架受害者中,就有12人尚未回到祖国。同胞无助的面容正沉浮于冷峻的国际形势之惊涛骇浪中。被活活拆散的亲骨肉在日本海的两岸慢慢老去。尽管独 裁者也渐渐老暮,然而受害者的骨肉亲人却没有多余的闲暇等到他下台。

 めぐみさんの衣類や教科書を手に取れば、新潟時代がよみがえり、身も心も崩れそうになる。だから見ない。早紀江さんは「部屋は今の生活のにおい(匂い)だけにしておきたい。そのほうが闘いやすいから」と悲しく笑った。

    只要拿起小惠的衣物和教科书,似乎就回到了新泻时代。身心俱裂。所以不去看。纪江女士强作欢颜道:“只想让这个房间保留现在的生活气息,因为只有这样才会有继续战斗下去的勇气”。

 ここまで強くなれるものかと言葉をのみ、子を奪われて弱い親はいないと思い直す。それでも相手は国家だ。生身(なまみ)の個人を矢面やおもて)に立(たつたせるわけにはいかない。他人事(ひとごと)にせず、最後の一人が戻るまで声を上げる。誰が首相になろうと、そこは変わらない。

   能变得这么坚强吗?我吞下了这一疑问,重新意识到,这世上不存在被夺去孩子的软弱父母。尽管如此,对手却是一个国家。不能让一个活生生的人成为众矢之的。不要对他人之事漠不关心,高声呼喊至最后一人的安然归来。这一点无论是谁成为首相,都不会改变。

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