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2007年09月02日の「天声人語」

作者:无盐 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2007-10-11 19:51:02 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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山形県の温泉宿で夜明け前、雨に打たれながら露天ぶろにつかった。注ぎ込む湯と雨粒の音、谷からの虫の声が、湯気の中で混然一体となっている。黒い塊だった正面の森が刻々と緑を取り戻す。自他の生命を実感するひとときだ。

在山形县的温泉旅馆、天亮之前,淋着雨泡在露天温泉里。温泉流入的声音、雨滴的声音、山谷中传来的虫声,在温泉的热气中浑然一体。正面的森林刚刚还是一片漆黑,转眼就回复了绿色。那一瞬间、真实地体会到了自己他人的生命。

 生きていてよかったと思う瞬間が、誰にもある。温泉での小さな幸せとは比べようもないが、アフガニスタンで人質となっていた韓国人の場合は、故郷の土を踏むその時だろう。今朝にも全員が帰国する。

“活着真好”,谁都会有这样想的瞬间。当然不是在温泉感受的些微幸福所能比拟的,但曾在阿富汗斯坦被绑架的的韩国人,在踏上国土的那一瞬间肯定有“活着真好”这种感觉。今天早晨所有人质都将归国。

 2人が殺され、韓国政府は犯罪集団との直接交渉を強いられた。解決の陰で身代金のうわさが絶えず、国内では自己責任を問う声があると聞く。だが、生きて帰ってこそ、感謝も反省もできる。

2人被杀,韩国政府被迫和犯罪集团直接交涉。问题解决的背后,赎身费的谣言不断,也听到国内有责问当事人自我责任的声音。但是,不管怎样,只有活着回来,才能感谢才能反省。

 豊かな人生は、生きていてよかったと思う瞬間を積み重ねる作業といえる。きょうを生きれば、明日いいことがあるかもしれない。人質生還の吉報に、この夏、いわれなく絶たれたいくつもの生が浮かんでくる。

丰富的人生,可以说是由产生活着真好的瞬间不断积累而成的。今天能够活着,也许明天就有好事。听到人质生还的吉报,不由得想起在这个夏天无缘无故丧失生命的几个人。

 ネットが結んだ男3人にさらわれ、惨殺された女性がいる。幼くして父を亡くし、お母さんと支え合って生きてきたという。母娘のささやかな日常と、いくつもの未来を引き裂いた獣の業には、憤りで総身が震える。

有位女性被网上结识的3个男性拐走,而惨遭杀害。听说是自幼失去父亲,一直和母亲相依为命。母亲的简朴生活,撕裂几多未来的禽兽行为,不禁令人悲愤。

 東京本社版の声欄で、自分が生まれた時にたばこをやめた父をたたえる一文を見た。投稿者の女性(19)は「禁煙してくれたお陰で、一緒に過ごせる時間も増えたことになる」と親の健康を祝す。どんな命も、たくさんの愛情と善意に支えられている。とりわけ生にまつわる喜びと怒りには、まっすぐに向き合いたい。

在东京总社版的读者之声栏目中,读到一篇文章,文中称赞自己出生之后就戒烟的父亲。投稿的女孩(19岁)祝愿父亲健康“多亏您戒了烟,我们一起渡过的时光也增加了。”不管是什么样的命,都有众多的亲情爱情和善意支撑。直面人生吧,特别是与生存相关的喜悦和愤怒。

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