赤の他人の語源・由来
赤の他人とは、全くの他人。縁もゆかりもない人。
赤の他人の「赤」は、名詞の上に付くことで強調として使われ、「全くの」「すっかり」「明らかな」などの意味を持つ「赤」である。赤の他人の語源には、仏前に供える浄水「閼伽(あか)」「阿伽(あか)」を語源とし、「水のように冷たい」から「他人にも冷たい」、さらに「全く縁のない他人」といった意味に転じたとする説もある。しかし、「赤」を強調の意味で使う言葉は他にもあり、「赤の他人」のみ異なる語源とは考え難い。また、仏前に供える浄水から転じる過程も強引であることから、「あか」の音を持つ言葉を探し、後から作られた俗説と思われる。