頭の語源・由来
頭とは、人や動物の首から上の部分。また、顔を除いた上の部分。脳の働き。人数。
頭の語源は、「当間(あてま)」の転で灸点に当たる所の意味や、「天玉(あたま)」「貴間(あてま)」の意味など諸説あるが未詳。頭を表す語としては、古くは「かぶ」「かしら」「かうべ(こうべ)」と言い、「かぶ」は奈良時代には古語化していたとされる。「かしら」は奈良時代から見られ、頭を表す代表語となっていた。「こうべ」は平安時代以降に見られるが、「かしら」に比べ用法や使用例が狭く、室町時代には古語化し、「あたま」が徐々に使われるようになった。「あたま」は、もとは前頭部中央の骨と骨の隙間を表した語で、頭頂や頭全体を表すようになったが、まだ「かしら」が代表的な言葉として用いられ、「つぶり」「かぶり」「くび」などと併用されていた。しだいに「あたま」が勢力を広げて、頭を表す代表的な言葉となり、頭部を表すほか、脳の働きや人数を表すようにもなった。