会釈の語源・由来
会釈とは、人に対する親しみ・好意・謝意などを表すために、軽く頭を下げたりすること。
会釈は、仏教用語「和会通釈(わえつうしゃく)」の略である。和会通釈とは、一見矛盾する教義どうしを照合し、根本にある共通する真実の意味を明らかにすることである。この意味が、中世には「さまざまな状況を考えて考慮する」という意味に転じ、さらに「儀礼にかなった態度をとる」「愛想よく応対する」という意味に転じた。会釈が、現在使われているような「お辞儀(おじぎ)」の意味になったのは、江戸時代になってからのことである。