横領の語源・由来
横領とは、他人の物または公共の物を自分の物とすること。
横領の語源は、古代、兵を監督・統率する意味で用いられた「押領(おうりょう)」に由来する。平安時代から、「押領」は人の領地を力ずくで奪う意味で用いられるようなり、他人の物を奪う意味に転じていった。「横領」の字が当てられたのは明治中期以降で、明治初期には「横領」の文字は見当たらない。「横」の文字が当てられ「横領」になった由来は、対象が土地だけではなく金品にも及ぶようになり、「横取り」という語の類推からと考えられる。