お仕着せの語源・由来
お仕着せとは、上から一方的に押し付けられたり、定められたりすること。
お仕着せは、江戸時代頃から見られる語で、接頭語「お」を伴なわない「仕着せ」「為着せ」といった形で使われた。お仕着せは主人から奉公人へ与える着物のことを言い、その季節毎に衣服が与えられたことから「四季施」という字も当てられているが、普通は盆と暮れの二回で、現代のボーナスに近い意味があった。やがて、時候に合わせて着物が与えられていたため、お仕着せは型どおりに物事が進められる意味となり、決まりごとの意味でも使われるようになった。意味の変化に合わせ、お仕着せを「押し着せ」と感じられたのか、昭和中頃から「一方的に押し付けられる」という意味に変化した。