踊りの語源・由来
踊りとは、音楽・歌・拍子などに合わせて体を動かすこと。ダンス。舞踊。舞踏。
踊りは、動詞「をどる(おどる)」の連用形「をどり(おどり)」が名詞化した語。「踊り(踊る)」の語源は、「お」が「尾」で「どり(どる)」が「とどろく」の意味とする説や、「繰り返す」という意味の「ヲツ」と関係する語といった説、「をとぶある(小飛有)」の意味など諸説あり未詳である。「エビの躍り食い」や「躍りあがって喜ぶ」など、「跳ね上がる」意味の「おどり」は「躍り」と表記して「踊り」と区別されるが、本来、「おどり」は「跳ね上がること」「飛び跳ねること」など躍動運動を表す語であった。また、「舞踏」の意味として「踊り(踊る)」が用いられた例は中世末期頃から見られるが、当時の踊りは跳ね上がるような動きであったと考えられ、日本芸能においての「踊り」も、「舞い」と区別して躍動運動を主体とした動作を指し、音楽や歌に促されて踊るのではなく、自らがリズムを作り踊るものをいった。