寒天の語源・由来
寒天とは、テングサなどの煮汁を凍結・乾燥した食品。羊羹などの材料や医薬用にも用いられる。
寒天は、漢語で「冬の空」「寒空(さむぞら)」の意味である。寒天の製法は、17世紀の中頃、京都伏見にある旅館の『美濃屋太左衛門』が、ところてんを寒い屋外に放置してしまったことから偶然に発見されたものである。そこから、宇治の万福寺の高僧『隠元』が、寒空を意味する「寒天」に「寒晒心太(かんざらしところてん)」の意味をこめて命名したものとされる。その他、寒天の「かん」は「乾」、「てん」は「ところてんのてん」とする説もあるが、有力とされていない。