急須の語源・由来
急須とは、葉茶を入れ湯を注いで煎じ出す、取っ手のついた小さな器。
急須の「急」は、差し迫った意味の「急」。急須の「須」は、「須いる(もちいる)」といった意味で、急な用に応じて用いるものが原義である。古く中国では、酒の燗に用いた注ぎ口のある小鍋を「急須」といったが、煎茶器として用いられるようになった。急須は「きびしょ」とも言うが、これは「急須」や「急焼」の唐音が転じた語で、江戸時代から見られる。現代では、地方により「燗酒用の土瓶」「醤油さし」などの意味としても用いられる。