黒の語源・由来
黒とは、色の一種。墨・木炭のような色。光線を一様に吸収し、暗く感じられる色。黒色。黒い色。
黒の語源は定かではないが、「暗い(くらい)」「暮れる(くれる)」などの意味と繋がりのある語である。平安時代の辞書『和名抄』には、水底によどむ黒い土の「涅(くり)」を「和名久理 水中黒土也」とあり、赤色を表す「丹(に)」が「赤土」をさしたのと同じで、色彩名と土の名称は関係が深い。上代に「黒色」を表した「烏(ぬば)」の語も、「沼(ぬま)」と同源で「泥」の意味があった。