グロッキーの語源・由来
グロッキーとは、疲れてふらふらなさま。ボクシングで、強よく打たれてふらふらになること。
グロッキーは、英語「groggy(グロッギー)」からの外来語。「groggy」は、水割りのラム酒「grog(グロッグ酒)」に由来する。さらに「grog」は、イギリスの海軍提督『エドワード・ヴァーノン』のあだ名に由来する。督促は「gross grain(粗い目の織物)」の外套を愛用していたため、「Old Grog」と呼ばれていた。1740年、イギリス海軍はコロンビアに攻撃を行ったが敗戦し、督促は部下の士気を高めようと酒飲ませ、その酒は督促のあだ名から「grog」と呼ばれるようになった。このグロッグ酒は強い酒で、飲むと酩酊状態になることから、疲れてふらふらしているさまを「groggy」と言うようになり、ボクシングで足元がふらついた状態も意味するようになった。日本では、ボクシング用語「グロッキー」として取り入れられ、疲れてふらふらな状態も意味するようになった。その後、泥酔状態をいう場合にも「グロッキー」が用いられるようになったため、意味の変化が英語とは正反対の流れとなっている。