下戸の語源・由来
下戸とは、酒が飲めない人。
下戸は、律令制で「大戸・上戸・中戸・下戸」と呼ばれる四等戸の最下級である。「戸」は課税などの最小単位で、家族の人数や資産によって四等戸が決められていた。婚礼時の酒の量が、上戸は八瓶、下戸は二瓶であったことから、酒が飲めない人を「下戸」と呼ぶようになり、酒をよく飲む人を「上戸」と呼ぶようになった。また、日本の「上戸」や「下戸」のように、貧富の差から飲酒量を喩えた言葉は中国にもあり、「大戸」や「小戸」と呼ばれている。