左遷の語源・由来
左遷とは、今までより低い地位や官職にうつすこと。
左遷は、漢語「左遷」が語源である。中国では「右」を尊び「左」を卑しむ観念があり、官位の降格を「左遷」といった。日本の律令制では右大臣は左大臣より下位とされ、右が左よりも下位であるが、「右に出る者はいない」と言うように、右を上位、左を下位としてみる考えも古くからあった。漢語「左遷」は古代の日本漢文に受け入れられ、文章語として用いられていたが、近代以後に一般語として普及した。