里芋の語源・由来
里芋とは、サトイモ科の多年草。熱帯アジア原産。約200種の品種がある。
里芋の渡来は古く、奈良時代には栽培されていたといわれる。元々「イモ(奈良時代は「ウモ」)」と呼ばれるものは、山で採れる「山芋」のことを指しており、それと区別するために、「里で栽培される芋」の意味で「里芋」と呼ぶようになった。ただし、「サトイモ」は室町時代末期になってから現れる呼称で、奈良時代には「イヘツウモ(家の芋の意味)」、平安時代には「イヘツイモ」や「イヘノイモ」と呼ばれた。里芋の別名には、「家芋(いえいも)」のほか、「畑芋(はたけいも)」「田芋(たいも)」などあり、これらも「山芋」に対して「人家・村里で栽培される芋」の意味からの命名である。