酢の語源・由来
酢とは、酢酸を含む酸味のある液体調味料。醋。酸。
酢は、口に含んだときにスッとする意味の「す」が語源であろう。形容詞の「すっぱい」や、「すし」の語源となる形容詞「酸し」は、この「す」から生じたと考えられる。その他、「すずしい」や「すがすがしい」の「す」を語源とする説もあるが、上記語源をやや複雑にしただけのように感じられる。酢の起源は、紀元前5000年頃の古代バビロニアの記録にも残っているように世界的には古いもので、日本へは4~5世紀頃に中国から伝来したが、江戸時代までは酢の製法が広まっておらず、上流階級のものであった。江戸時代以降は庶民の手にも届くようになり、酢は味噌や醤油とともに普及していった。