切磋琢磨の語源・由来
切磋琢磨とは、学問や道徳に努め励むこと。また、仲間同士で励まし競いあって向上すること。
切磋琢磨の出典は中国最古の詩集『詩経』の「衛風(えいふう)・淇奥(きいく)」による。切磋琢磨の「切」は骨や象牙を切ることで、「磋」はそれらを研ぐこと。切磋琢磨の「琢」は玉や石を打ち叩いたくことで、「磨」は磨くことを意味する。『詩経』ではこれらの語を用いて「切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如く」と、細工師の技工や完成した細工品に喩えて衛の武公をたたえたことから、切磋琢磨は学問や精神・人格を磨き、向上することを意味するようになった。また、「切磋」のみや「琢磨」のみで用いることもある。