双璧の語源・由来
双璧とは、優劣のつけがたい二つのすぐれたもの。両雄。
双璧は、中国の『北史(陸凱伝)』の中で、二人の優れた息子を「双璧」とたとえ評したという故事に由来する。この故事で用いられた「双璧」は、一対の宝玉のことである。「璧」は祭りや儀式に使われた飾り玉のことで、「宝玉」や「美しい玉」の意味のほか、「立派なもの」の意味としても用いられる。双璧の「璧」の文字は、「玉」という意味から解るとおり、「壁(かべ)」という文字ではない。また、双璧は二つのすぐれたものを評する際に使う言葉なので、悪いことを評する際に使うのは間違いである。