大器晩成の語源・由来
大器晩成とは、本当の大人物になる者は、世に出て大成するまでに時間がかかることのたとえ。大器晩成型。
大器晩成の出典は、中国の『老子』の41章「大方無隅、大器晩成」。鐘や鼎のような大きな器は簡単に出来上がらず、完成するまでに時間がかかるという意味に解釈されている。しかし、『老子』の大器晩成は「無限に大きい器は完成に至らない」といった解釈もされており、晩年に成功した人を称えたり、将来の期待を込めて励ます時に使うことは誤用とする見方もある。ただし、『三国魏志』において、有名な魏の国の武将が馬鹿者扱いされていた従弟に対し、「鐘や鼎のような…」と「大器晩成」を例に挙げて励まし、従弟は見事立派な人物になったという話があり、そこから現在の意味になったとも考えられている。