三和土の語源・由来
三和土とは、玄関や台所などの土間。
三和土は、現代では単に「土間」を意味し、コンクリートなどで仕上げたものを言うことが多いが、古くは、土に石灰・苦汁(にがり)などを混ぜて固めた土間のことを言った。漢字の「三和土」は、これら三種類のものを混ぜ合わせることからの当て字である。三和土に用いる土は、花崗岩(かこうがん)等が風化したもので、叩いて固めることから「叩き土(たたきつち)」と呼ばれ、「たたきつち」を略した語が「たたき」である。「たたき」や「叩き土」は、江戸時代から用例が見られる。