畳の語源・由来
畳とは、和室の床に敷く敷物。藁を縫い固めて作った畳床に藺草(いぐさ)で編んだ表をつけたもの。普通、布で縁にへりをつける。
畳は、動詞「たたむ(畳む)」の名詞形。古くは、むしろ・ござ・こもなどの敷物の総称として「畳」が用いられた。薄い敷物を何枚も積み重ねることから、また、使用しない時は畳んでおくことから「たたむ(畳む)」が名詞化され、「たたみ(畳)」となった。今でいう「畳」は「厚畳(あつだたみ)」といって、座ったり寝たりする場所にだけ一時的に敷かれた。部屋全体に畳を敷きつめるようになったのは、中世の書院造りや寺院などからと考えられている。