猪口才の語源・由来
猪口才とは、小生意気なこと。こざかしいこと。また、そのような人。
猪口才の「猪口」は、「へなちょこ」を「へな猪口」と書くのと同じく当て字で、小さな杯の「お猪口」とは関係ない。「ちょこ」は「ちょこちょこ」「ちょこまか」など、目立たない小さな動作を表す「ちょこ」。「ざい」は漢字で「才」と書く通り、「才能」の意味。つまり、猪口才は「ちょっとした才能」が原義で、そこから「利口ぶって生意気」という意味になり、小生意気な人や小賢しい人に対し「猪口才な」と言うようになった。