天ぷらの語源・由来
天ぷらとは、魚・貝・野菜などに、小麦粉を卵・水で溶いた衣つけて油で揚げた料理。テンプラ。
天ぷらは、室町時代に日本に入ってきた南蛮料理の一種。天ぷらの語源には、ポルトガル語で「調理」を意味する「tempero」、スペイン語で「天上の日(鳥獣の肉が禁じられ、魚肉の揚げ物を食べる日)」を意味する「templo」など諸説ある。漢字の「天麩羅」は、「天」が「天竺(てんじく)」、「麩」は「小麦粉」、「羅」は薄い衣を表し、天竺から来た浪人が売る小麦粉の薄物という意味で、江戸時代に戯作者の『山東京伝』が考えたものとされる。「天婦羅」の漢字は、「天麩羅」の当て字を変えただけのものと考えられる。