二の腕の語源・由来
二の腕とは、肩と肘との間の部分。上膊(じょうはく)。
二の腕の「二」は、二番目という意味の「二」で、古くは「一の腕」と呼ばれる部分もあった。1603年刊の『日葡辞書』によれば、二の腕は「肘と手首との間の腕」とあり、一の腕は「肩から肘までの腕」とされている。ここから、「一の腕」だったものが、誤用によって「二の腕」になったと考えられる。ただし、通常は先端を「一番目」として順に数えるはずで、肩から順に数えるのは不自然であることや、このような例が『日葡辞書』以外に見つからないため、逆転してしまった訳ではなく、『日葡辞書』の誤りだったとも考えられる。また、「二の足」という言葉があるが、これは体の部分を示している語ではないため、「二の腕」の語源と関連性はない。