暖簾に腕押しの語源・由来
暖簾に腕押しとは、手ごたえや張り合いがないことのたとえ。
暖簾に腕押しの語源には、二通りの解釈がある。ひとつは、手ごたえがないたとえとして「のれんを腕(手)で押すようなもの」という、意味をそのまま解釈した一般的なもの。もうひつは、「腕押し」は「腕相撲」のことで、「のれんと腕相撲をするように張り合いがない」と解釈したものである。「腕押し」を「腕相撲」の意味で用いた例は『義経記』や『日葡辞書』に見られるが、暖簾に腕押しの「腕押し」が「腕相撲」を意味したと解る例はなく、当然、「腕押し」には「腕で押す」という意味もあるので断定は難しい。ただし、「暖簾に腕相撲」ということわざが使われることもあるため、「暖簾と腕相撲をするようなもの」という意味が語源となっている可能性は十分に考えられる。