ひどいの語源・由来
ひどいとは、残酷だ。むごい。程度が非常に悪い。甚だしい。激しい。
ひどいは、人としての道理に外れていることを意味する漢語「非道(ひどう)」が形容詞化された「非道い」が語源である。そこから「非常識だ」といった意味になり、「残酷だ」「むごい」などと、しだいに意味が悪くなり、形容詞「ひどい」が成立した。ひどいの用例は、江戸時代から見られる。ひどいは、状態や程度が好ましくない場合に用いられるのが普通であるが、「非常に」といった意味で「ひどく感銘を受けた」など、好ましい場合にも用いられるようになってきた。