火の車の語源・由来
火の車とは、家計・経済状態が非常に苦しいこと。
火の車は、仏教語「火車(かしゃ)」を訓読みした語。火車は火の燃え盛った車で、極卒の鬼が生前に悪行を働いた者を乗せて地獄へ運び、責め苦しめるといわれる。火の車に乗せられた者は、ひどい苦しみを味わうことから、苦しい経済状態を表すようになった。また、苦に満ちた世界(娑婆)を火事にあった家に喩えた仏教語「火宅」と関連付けられ、火の車が家計が苦しいことを意味するようになったともいわれる。