不思議の語源・由来
不思議とは、どう考えても理解できないこと。また、そのさま。
不思議は、仏教用語「不可思議{ふかしぎ(思議すべからず)}」の略である。「不可思議」は、仏や菩薩の神通力や行為のように、言葉に表すことも思いはかることもできない境地を意味する。転じて、人間の判断力では及ばないことを意味するようになり、さらに転じて、常識では理解できないことを表すようになった。また、不思議の語源となる「不可思議」は、常識では理解できないことの意味から、常識では考えられないほど非常に多い数という意味で、「一〇の八〇乗」という数の単位にもなっている。