ブスの語源・由来
ブスとは、顔の醜い人。主に女性に対して使われる。
ブスは、漢字で「附子」と書き、トリカブトの塊根を意味する。漢方では、トリカブトの根を「付子(ぶし)」や「烏頭(うず)」と呼び、鎮痛・強心剤として用いられるが、猛毒となるアルカロイドが含まれているため、誤って口に含むと神経系の機能が麻痺し無表情になる。その無表情を「附子」と言うようになり、転じて醜い顔を「ブス」と言うようになった。ブスには、狂言を語源とする説もあるが、狂言に出てくる「附子」もトリカブトの毒薬のことで、ここから一般に広まったと考えられる。また、ブスは女性に対して用いられるため、「不(ぶ)」と女性をさす隠語「助(すけ)」の略という説や、「ぶすっと」や「不細工」からの派生し「ブス」になったとする説もあるが、狂言で用いられていた「附子」との関連性が見られないため、これらの説は有力とされていない。