筆の語源・由来
筆とは、竹軸などの柄の先に動物の毛を束ね、墨や絵の具を含ませて文字や絵を書くのに用いる筆記具。
筆は、奈良時代以前から使われている筆記具で、古くは「文手(ふみて・ふみで)」と言った。「文手」の「文」は手紙などを意味し、「手」は書くことを意味する。「ふみで」「ふみて」が、「ふむで」となり、「ふで」となった。平安中期の辞書「倭名類聚鈔(わみようるいじゆしよう)」には「布美天」とあり、平安末期の辞書「類聚名義抄(るいじゅみょうぎしょう)」には「フテ」「フムデ」「フミデ」とある。