腑に落ちないの語源・由来
腑に落ちないとは、納得できない。合点がいかない。肯定形は「腑に落ちる」。
腑に落ちないの「腑」は、「はらわた」「臓腑」のこと。「腑」は「考え」や「心」が宿るところと考えられ、「心」「心の底」といった意味があるため、「人の意見などが心に入ってこない(納得できない)」という意味で、「腑に落ちない」となった。また、肯定形の「腑に落ちる」は明治時代の文献にも見られ、「納得がいく」「納得する」という意味で用いることは誤用ではない。しかし、一般に「腑に落ちる」の形で用いられることが少なくなり、使い慣れない・聞き慣れない言葉を使われる違和感から、「正しい日本語ではない」と誤解されることが多くなった。