風呂の語源・由来
風呂とは、入浴のための浴槽や設備。湯に入って体を温めたり、体を洗う場所。
風呂の語源は、物を保存するために地下に作った部屋の「室(むろ)」からとする説。茶の湯で湯を沸かすための「風炉(ふろ)」から、「風呂」になったとする説。「湯室(ゆむろ)」が転じて、「風呂」になったとする説など諸説ある。平安時代末頃から「風呂」は存在したが、蒸気を用いた蒸し風呂形式のものをいった。湯をはって浴槽につかる形式の風呂は江戸初期から現れるが、「湯屋(ゆや)」「お湯殿(おゆどの)」といって「風呂」と区別されていた。風呂の正確な語源は未詳であるが、用いられた形式を考慮すると「湯室」の説は考え難く、お茶の「風炉」も「湯」を主に考えると難しいため、「室」の説がやや有力と考えられる。