へちまの語源・由来
へちまとは、ウリ科蔓性一年草。熱帯アジア原産。果実は細長の円柱形で深緑色。
へちまは、果実に繊維があるため、「糸瓜(イトウリ)」と呼ばれていた。「イトウリ」の「イ」が略されて、「トウリ」とも呼ばれるようになり、「唐瓜」の字も当てられた。へちまの語源は、この「トウリ」の「ト」が、「いろは」の「へ」と「ち」の間にあるため、「へちの間」で「へちま」になったとする説が有力とされていた。しかし、頭の「イ」が略された「トウリ」の頭「ト」を更にひねった説は、こじつけの感が強いため、現在は有力とされておらず、へちまの語源は未詳となっている。他の説では、何本もの繊維をまとめたような実がなることから、「綜筋実(ヘスヂミ)」とする説がある。