弁当の語源・由来
弁当とは、外出先で食事をするために、容器に入れて持ち歩く食べ物。また、その容器。
弁当は、「好都合」「便利なこと」を意味する中国南宋時代の俗語「便当」が語源である。「便当」が日本に入り、「便道」「弁道」などの漢字も当てられた。「弁えて(そなえて)用に当てる」ことから、「弁当」の字が当てられ、弁当箱の意味として使われたと考えられる。また、「飯桶(めしおけ)」を意味する「面桶(めんつう)」を漢音読みした「めんとう」から、「べんとう」になったとする説もあるが、弁当の歴史的仮名遣いは「べんたう」なので考え難い。弁当という容器自体は桃山時代から、弁当という言葉は鎌倉時代から見られる。それ以前は、器の中をいくつかに割ることから、「破子・破籠(わりご)」が使われていた。