香具師の語源・由来
香具師とは、縁日などで興行や物売りをする人。露天商の場所の割り当てをする人。野師。弥四。的屋。
香具師の語源は、以下の通り諸説あり、正確な語源は未詳。1.薬の行商の元祖『弥四郎』の名前とする説で、香具師を「弥四」と書くのはこの説に由来する。2.野武士が飢えをしのぐために薬を売っていたことから、「武」が略され「野師(やし)」になったとする説で、香具師を「野師」と書くのはこの説に由来する。3.「山師(やまし)」を略したとする説。また、漢字「香具師」の本来の読み方は「こうぐし(かうぐし)」。薬や香具を作ったり売ったりする人を意味する。「香具師(やし)」の扱う商品に香具が多かったため、「やし」に「香具師」の字が当てられたもので、元は別々の語形となる。