湯葉の語源・由来
湯葉とは、豆乳を煮立て、表面にできる薄い膜をすくい取った食品。生湯葉と干し湯葉がある。
湯葉は古く「うば」と言い、室町時代の文献には「豆腐のうば」の例も見られる。湯葉を「うば」と呼んでいたことに合わせ、シワがある少し黄色い肌にも見えることから、老婆の顔に見立て「姥(うば)」を語源とする説がある。しかし、姥の説は俗説で、上端の意味から「上(うは)」が変化して「うば」となり、「ゆば」になったと考えられている。「うば」が「ゆば」と呼ばれるようになったのは、18世紀の終わり頃で、「うば」の漢字は「豆腐皮」か「湯葉」であった。ゆばの漢字は「湯葉」のほか、「湯波」や「油皮」とも書くが、いずれも当て字である。