羊頭狗肉の語源・由来
羊頭狗肉とは、実質や内容が見かけと一致しないこと。見掛け倒しのこと。
羊頭狗肉は、「羊頭を掲げて狗肉を売る」を略した四字熟語で、出典は中国宋時代の禅書「無関門(むかんもん)」。店頭の看板には「羊頭(羊の頭)」を掲げ、実際には「狗肉(犬の肉)」を売る意味であった。転じて、見せ掛けは立派だが実物は違うといった意味になり、誤魔化しの喩えとして、羊頭狗肉は使われるようになった。類句には、「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」の「牛首を掲げて馬肉を売る(ぎゅうしゅをかかげてばにくをうる)」がある。