夜這いの語源・由来
夜這いとは、夜、男が女の寝どころに忍んで行くこと。夜ばい。
夜這いは、動詞「呼ばふ」の連用形「呼ばひ」が名詞化した語で、「夜這い」と書くのは当て字である。よばいは上代から見られる語で、本来、男性が女性の許に通い求婚の呼びかけをすることを意味した。嫁入り婚が支配的にって不道徳なものと考えられるようになり、かなり早くから「夜」のイメージも定着していたため、「夜這い」が当てられた。「夜這い」の字が当てられて以降、求婚の呼びかけの意味は忘れられ、男が女の寝床に忍び込む意味として用いられるようになった。