立錐の余地もないの語源・由来
立錐の余地もないとは、人や物が詰まっていて、少しの隙間もないこと。立錐の地なし。
立錐の余地もないの「立錐」は、木に穴を空ける道具「錐(きり)」を立てること。錐が立つだけの余地すらなく、ぎっしり詰まって隙間もないという、狭い土地の喩えである。中国『史記』の『滑稽伝』が出典で、「いまや秦は六国の子孫を滅ぼして、立錐の地さえないようにした」から広まった。