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2004年8月20日の「天声人語」

作者:jianxion… 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2004-9-1 6:04:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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古代ギリシャへ、ペルシャ王クセルクセスが遠征した時のことである。食糧に事欠いて、ペルシャ陣営に脱走(だっそう)してきたアルカディア人たちが、王の前に引き出された。

说的是波斯王薛西斯一世(注:波斯王。公元前480年远征希腊,在萨拉米斯海战中大败,归国不久后即遭暗杀。)远征古希腊时的事情。一些因缺粮而逃到波斯阵营里来的阿卡狄亚(注:位于古代希腊南部佩露波奈索斯半岛中央丘陵地带。四周有高山与世隔离,后来被人们誉为世外桃源)人被带到了王的面前。

 ギリシャ側の動向を聴かれて「いまオリュンピア祭を祝っているところで、体育や馬の競技を観覧している」。競技の賞品(しょうひん)は何かとの問いに、「オリーブの枝の冠が与えられる」

当问到希腊方面的动向时,回答道:“现在正是奥林匹亚祭神节,人们都在观看体育以及马术比赛”。问起比赛的奖品时,说:“授予橄榄枝的桂冠”。

 すると、ペルシャ側のひとりが満座(まんざ)の中で言った。「ああマルドニオス(ペルシャの指揮官)よ、そなたはわれらをよりにもよって、何たる人間と戦わせようとしてくれたことか。金品ならぬ栄誉(えいよ)を賭けて競技を行なう人間とは」(ヘロドトス『歴史』岩波文庫)

听说是这样,一个波斯人对满座的人说:“啊,玛德尼奥斯(波斯军队的指挥官),您要让我们跟什么样的人去打仗啊,那些人竟然不为金钱只为荣誉而竞赛”(希罗多德《历史》岩波文库)。

 2千数百年を経たギリシャの地から、オリーブの冠の像が連日届いている。冠の下には笑顔があり、涙がある。(ほこ)らしさも、頂点へあと一歩だった(くや)しさも、ついに手にした喜びも、緑の冠にやわらかく縁取られ、生き生きとして輝いている。

   在2千几百年之后的今天,连日来从希腊传来头戴橄榄枝桂冠的图象。桂冠之下有笑脸,也眼泪。洋洋得意、功亏一篑的悔恨、最终得到的喜悦凡此种种都温柔环绕着那绿色的桂冠,熠熠生辉。

 胸のメダルには、ギリシャ神話の勝利の女神・ニケの姿が浮かんでいる。「ニーケーの像を思い起こせば足りる。この彫像は、恋人にむかってすすんでゆくうつくしい娘の動きをわれわれに伝えたというだけではない。それは同時にギリシャの風(かぜ)、その拡がりとかがやかしさとの永遠の像なのだ」。これは、ルーブル美術館にあるサモトラケのニケ像についての、詩人リルケの言葉である(『筑摩世界文学大系』)

胸前所佩的奖章上,浮现着希腊神话中胜利女神奈克的身姿。“只要想起奈克的像就满足了。这个雕像不仅仅向我们传达了一个奔向恋人的美丽姑娘的动态。同时也是表达了希腊的风、宽广、辉煌的永恒的雕像”。这是诗人里尔克(Rainer Maria Rilke 1875~1926  澳大利亚诗人。出身于捷克。曾游历欧洲,在巴黎做过罗丹的秘书。)有关罗浮宫所藏萨摩色雷斯岛的奈克像的话语。

 翼を広げたニケと、オリーブの冠。それは、死力を尽くした一人一人を、国籍を超えて讃(たた)えているように見える。

    展开双翅的奈克、橄榄枝的桂冠。这一切都似乎在超越国界地赞美着每一个奋力拼搏人。

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