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日语童话故事精选:五粒豌豆
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作者:来源 文章来源:日语学习网 点击数 更新时间:2015-8-28 11:22:50 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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エンド豆のさやの中に、五粒の豆が並んでいました。 さやも緑色(みどりいろ)、五粒の豆も緑色、それで五粒のエンド豆は、 「きっと世界中が、みんな緑色をしているんだ。」と、思っていました。 やがて、エンドウ豆のさやは黄色になりました。 五粒の豆も、揃って黄色になりました。 そこで、みんなは言いました。 「世界中が、黄色くなった。」 それからみんなで、こんなお話を始めました。 「もうすぐ、さやが弾けるよ。そうしたら、僕たちは外へ飛び出すんだ。」 「外に出たら、どうするの?」 「だれかが、きっと待っているんだ。」 すると、そのときです。 突然、みんなの入っているさやを引っ張った者がありました。 小さな男の子の手のひらです。 「あ、さやが弾ける。」 五粒のエンドウ豆が叫びました。 パチン!コロコロコロ。 五粒のエンドウ豆は、揃って外に転がり出ました。 「うわっ、まぶしい!」 五粒のエンドウ豆は、始めて見た空と、お日さまの光にびっくりです。 ところが、びっくりしたのはそれだけではありません。 男の子はポケットから豆鉄砲を取り出すと、一番目のエンドウ豆を豆鉄砲に詰め込みました。 そして、ズドン! 一番目のエンドウ豆は叫びました。 「ぼくは行くよ。もっと広い世界に。」 二番目のエンドウ豆も、豆鉄砲に詰め込まれました。 ズドン! 「ぼくは行くよ。お日さまのところへ。」 三番目と四番目のエンドウ豆は、コロコロと逃げ出しました。 「ぼくたちは、転がって行くんだ。まだ眠いから。」 でも、ズドン!ズドン! やっぱり、豆鉄砲に入れられて撃たれてしまいました。 いよいよ、一番おしまいの五番目のエンドウ豆の晩です。 「さようなら。」 五番目のエンド豆は空を飛んで行きました。 そして、小さな屋根裏部屋の窓の下の、ほんの少し、柔らかな土のたまっているところに落ちたのです。 さて、その小さな屋根裏部屋には、貧しいお母さんと病気の女の子が住んでいました。 女の子はお母さんが仕事に行ってしまうと、一日中、一人でベッドに寝ているのです。 ある日のことです。 お母さんが仕事から帰ってくると、女の子が言いました。 見て、窓のところに緑色の物が見えるのよ。あれは、なあに?」お母さんは窓を開けてみました。 エンドウの葉っぱです。土の上に落ちたエンドウ豆が、芽を出していたのです。女の子も、お母さんも喜びました。 さびしがっていた女の子は、ドンドン伸びるエンドウ豆を見ていると、自分も元気になるような気がしました。 そして本当に、一日一日と病気がよくなってきたのです。 「あたし、もう病気が治ったわ。どうもありがとう。エンドウ豆の小さいお花さん。」 五番目のエンドウ豆の花は、すっかり元気になった女の子を見て、うれしそうに風に揺れていました。 でも、ほかのエンドウ豆はどうなったでしょう。 一番目のエンドウ豆も、二番目のエンドウ豆も、三番目のエンドウ豆も、ハトに見付かって食べられてしまいました。 でも、ハトが喜んで食べたので、エンドウ豆も喜んでいました。 ところが、四番目のエンドウ豆は溝に落ちて、こう言っています。 「ぼくは、偉いんだ。溝の水をたくさん飲んで、こんなに大きく膨れてるんだから。」
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