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日语童话故事精选:小飞侠
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作者:来源 文章来源:日语学习网 点击数 更新时间:2015-8-28 11:09:37 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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ある日の夜、とつぜんウェンディーの部屋の窓から、男の子が飛びこんできました。 「あなたは、だあれ?」 「ぼくはピーター・パン。夢の国ネバーランドから迎えにきたんだ。さあ、一緒に冒険に出かけよう」 一緒にいた弟のジョンとマイケルも、冒険と聞いて大喜びです。 「ネバーランドって、どうやって行くの?」 「飛んでいくんだ。妖精の羽の粉をつけると、空を飛ベるんだよ」 「わあ、ほんとうだ。すごーい!」 「ネバーランドは、二つ目の角を曲がって、あとは、どこまでもまっすぐのところさ」 空高く飛んでいくみんなの目には、家が玩具のように小さく見えます。 いくつもの夜が過ぎ、いくつもの朝がきました。 とつぜん、ピーターがさけびました。 「ごらん、あれがネバーランドだ。あの黒い船は、海賊船だよ。あそこにいるのが、恐ろしいフック船長。むかし、フックは腕と時計をワニに飲みこまれたんだ。だからチクタク音をたててワニが出てくると、まっさおになって逃げ出すよ。アハハ」 島では、子どもたちが待っていました。 「ピーター、お帰りなさい。・・・この人は、だあれ?」 子どもたちがかけ寄ると、ピーターはいいました。 「ウェンディーだよ。ぼくたちのお母さんになってくれるんだ」 ピーターの家は、地面の下にあります。 せまいけれど、あたたかくて、すてきなところです。 たっぷり遊んでつかれると、ウェンディーお母さんが、お休み前のお話しをしてくれます。 昼間は、湖や森の探検です。 でも、海賊船が、いつも遠くからながめています。 フック船長が、子どもたちをねらっているからです。 ある日、ウェンディーが言いました。 「パパとママに会いたいな。おうちに帰りたい」 「フン!帰りたいなら、勝手にすればいい!」 ピーターはすねて、どこかへ飛んでいってしまいました。 「ウェンディー、いっちゃ、いやだ!」 子どもたちが、泣きだしました。 その時、突然フック船長が現れました。 「フフフフフフッ。ピーターはおらんな。よし、野郎ども、子供たちを捕まえろ!」 子供たちは、次々に捕まってしまいました。 「大変よ、ピーター。みんなが捕まったわ」 妖精が、大慌てで知らせました。 「よし。ワニになって、フックを脅かしてやる」 チクタク、チクタク。 ピーターは時計の音をたてながら、海に飛びこみ、泳ぎだしました。 「フフフフフフッ。もうすぐ、お前たちは、海の底だ」 後ろ手にしばられた子どもたちを見て、フック船長はごきげんです。 と、そこにふしぎな音が。 チクタク、チクタク・・・・・・。 「ワ、ワッ、・・・ワニだあー!」 フック船長は、あわてて隠れました。 子どもたちが、こわごわ海をのぞいてみると。 「あっ!」 船にあがってきたのは、ピーターでした。 ピーターは、子どもたちをつぎつぎに助け出しました。 もちろん、たいせつなウェンディーも。 「うぬぬ、ワニかと思えば、おまえだったか」 おこったフック船長がピーターに飛びかかり、船の上ですさまじい戦いがはじまりました。 身の軽いピ一ターが、短剣をビュン! それをよけたフック船長が、バランスをくずして。 「うわああー!」 フック船長は、海で大口をあけていたワニに、食べられてしまいました。 これで海賊船は、ピーターのものです。 妖精の粉をかけると、海賊船は、フワリと空に浮かびました。 いくつもの夜が過ぎ、いくつもの朝をむかえ、船はウェンディーたちの家へと進みました。 そして、ようやく家へ着くと、ウェンディーたちは、窓から子供部屋に飛び込んで、待っていたお母さんに飛びつきました。 「黙って出ていって、ごめんなさい。ピーターと冒険に出ていたの」 後ろを見ると、ピーターと海賊船は、元来た道を帰るところでした。 飛んでいくピーターを見送りながら、ウェンディーたちは少し悲しくなりました。 そんなウェンディーたちに、ピーターは明るく手を振ると、 「冒険をしたいときは、いつでも呼んで。すぐに迎えに行くから。では、また会おう」 ピーター・パンは、今もネバーランドに住んでいます。 いつの日か、あなたの部屋にも、飛んでくるかもしれませんよ。
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