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日语笑话:16.乞食と福の神(日汉对照)
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作者:金貨 文章来源:日语学习网 点击数 更新时间:2015-4-12 18:44:27 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 |
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乞食と福の神 乞食(こじき)が,ぼろぼろの袋(ふくろ)を担(かつ)ぎながら,街(まち)を歩いていました。 歩きながら,独り言(ひとりごと)を言っていました。 「どうして,お金持ちというものは,お金や物を、たくさん持っている上にも,なお,もっと欲しがるのだろう。人というものは,その人のみについた分(ぶん)ということを,知っていなくてはいけない。」 そのとき,どこからか,ふいに福の神(ふくのかみ)が現れました。 「わしはお前の今の独り言を聞いて,感心(かんしん)したよ。ちょうど、よい具合(ぐあい)に,ここに金貨(きんか)をたくさん持っているから,お前にみんなやってもよい。さあ,その袋へ入れてやろう。」 乞食は喜んで,袋を福の神の前に,出しました。 「ところで一つ約束(やくそく)がある。それはもしこの金貨が,袋からあまって出て,土(つち)の上に落ちたら,みな塵(ちり)になってだめになってしまうということだ。お前の袋は,大分(だいぶ)古いようだから,あまりたくさんいれないほうがよいぞ。」 乞食は大(おお)喜んで両手で,袋の口を広げました。 その中へ福の神は,バケツに水を入れるように金貨を注ぎ込みました。 「もう,これくらいで,いいだろう。」 「もうすこし、ください。」 「わしは構(かま)わないが,ふくろが破れ(やぶれ)はしないか。」 「大丈夫(だいじょうぶ)ですから,もうすこし。」 「おい,もうこんなに、大金持ちになったぞ。」 「でも,もう一つかみだけ。」 「さあ,これで一杯(いっぱい)だ。」 「でも,もう一枚だけ。」 「よし,いれるぞ。」 そこで,福の神が,一枚の金貨を落としますと,一緒にたちまち袋の底(そこ)がぬけて,金貨は,一度に土の上に落ち,そうして,約束通りに,みな塵になってしまいました。 それと一緒に,福の神の姿(すがた)は消えて,乞食の手には,空(から)の袋が,残っただけでした。 つまり,乞食は,この袋の底が抜けただけ,前よりも損(そん)をしたことになりました。
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